こんにちは。
0歳からの音楽教育家の滝沢ゆみです。
3人の子どもの子育てと、1,000組以上の親子との関わりから「音楽で子育て」のお話をしています。
色々なテーマでお話ししていますので、興味のあることは是非ご活用くださいね。
あなたは、こんなお悩みありますか?
お子さまの言葉が遅い・・・
子供たちが成長する中で、言葉を理解し、表現する能力は非常に大切です。
本日は、音楽が子供の言語発達に果たす役割について考えてみました。
まず、音楽は、子供たちに対して感情の表現手段となります。言葉をまだ発していない子供でも、音楽を通じて、喜びや悲しみ、興奮などの感情を表現することができます。また、その逆で音楽から感じ取ることができます。
音楽はコミュニケーションを促進する力も持っています。
一緒に歌ったり踊ったりすることで、お子様とママ、パパまたは他の子供たちとの間に楽しいと言う共通の感情が生まれ、絆が深まります。
音楽を通じて共有される体験は、言葉だけでは、表現しきれない、特別なつながりを生み出します。
こうして見てみると、音楽と言語には何か共通のものが見えてきませんか?
音楽を通じてリズムやメロディーを覚えて、音のパターンを認識することで、子供の言語的な要素を学ぶ能力が高まります。
どうしてかと言うと、言葉にはリズムがありますよね
音楽にもリズムがあります。
言語と音楽の共通のものはリズムです。
歌を歌ったり音楽に合わせて体を動かすことで、音楽と体の連動性が生まれます。
これにより言葉と体のつながりを感じながら、リズム感や音のパターンを養うことができます
これにプラスして、絵本を読むと言うことも言葉の習得にはとても有効的です。
絵本は感情の表現を言葉で豊かに表現しています。
リズムと感情と表現。
子供たちは音楽を通して自由に表現するこの楽しい体験を通して、リズムや言語を体に取り入れることによって、楽しみながら言語発達を促していくことができると私は考えています。
私がリトミックを30年間指導していて、「言葉が遅いので・・・」と言うご相談を受けたことがあります。
ところが、リトミックを始めて、3ヶ月もすると、少しずつ言葉を発するようになり、半年もいると会話ができるようになりました。
身をもって音楽が言葉の発達に有効であると言うことを体験しています。
このことを裏付ける研究報告があります。
2016年にワシントン大学の学習・脳科学研究所が発表によりますと、
米国の研究チームは、生後9か月の赤ちゃんを対象に実験を行いました。
研究は、赤ちゃん39人とその保護者を対象とした小規模なもので、毎回15分間の遊びを1か月にわたり12回ずつ行いました。
そのうち、赤ちゃん20人のグループには、保護者と一緒に座ってもらい、童謡を聴きながら、音楽に合わせて太鼓を叩かせました。
残りの赤ちゃん19人には音楽の要素は排除した環境で、一般的なオモチャやブロックなどで遊ばせました。
1か月後、それぞれの赤ちゃんに脳検査を受けてもらい、グループ間での違いの有無を調べたところ、遊びに音楽やリズムを取り入れたグループの赤ちゃんには言語学習の際に重要となるパターン検知に関わる脳の部位に、より活発な活動がみられたほか、注意力の制御やパターン検知に関わる聴覚皮質と前頭前皮質の反応においても反応が強かった事が分かりました。
この論文主執筆者の米ワシントン大学(University of Washington)学習・脳科学研究所(I-LABS)の博士課程終了研究者、クリスティーナ・ザオ(Christina Zhao)氏は、「この結果から、乳幼児期に音楽を継続的に聞くという体験をすると、認知能力に大きな影響を与える可能性があることを意味する」と結論を出しました。
本日は、音楽と言語発達の関係性についてお話しさせていただきましたが、言語の発達には、音楽だけに偏らず、日常のコミニュケーションや読み書きの活動、社会的な経験なども大きな影響を与えます。
音楽を1つの手段として取り入れつつ、幅広い方法を組み合わせてお子様の言語発達をサポートしていきましょう。
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